イチゴ摘みはロボットにおまかせ(AIのお話 第6回)
AI(人工知能)など先端テクノロジーの進歩により、農業も大きく変わろうとしています。手作業を大幅に減らす「スマート農業」の時代がやってきました。
いい例がアイナックシステム社(福岡県)が開発したイチゴ収穫ロボット「ロボつみ」です。
「ロボつみ」はAIでイチゴの色づきを判断し、収穫すべきイチゴをロボットアームのハサミでカット。イチゴを収穫後、「等級」別にトレーに仕分けするシステムも搭載しています。
「ロボつみ」はイチゴを収穫する際、ビニールハウス内を自動で移動しますが、レールを敷く必要ありません。市販のトラロープ(黄色と黒の縞模様のロープ)を張るだけでオーケー。「ロボつみ」の台車の前後についているカメラでロープを認識し、ロープに沿って移動します。
アイナックシステム社のある福岡県は、イチゴの人気ブランド「あまおう」で有名です。ただ、人手不足や高齢化による後継者不足で「あまおう」の作付面積が減少しつつあります。「ロボつみ」は、こうした問題を解決する切り札の一つになるかもしれません。
(2024年2月24日)