ソフト・ロボットに注目?!（AIとロボットのお話　第９回）

ロボットといえば、主に金属で作られているので「硬い」というイメージがありますが、いま関心が高まっているのがソフト・ロボット。「柔らかい」ロボットです。

ゴムやシリコンなどの材料で作られるソフト・ロボットは、表面が柔らかいため、接触する対象を傷つけるおそれが低いという長所があります。そのため、壊れやすい製品の組み立てや梱包を行ったり、人間と共同作業したりするのが得意なロボットです。

人体に損傷を与えにくいので、手術ロボットや、患者の体に装着する医療器具としての利用法の開発も進んでいます。

タイヤメーカーのブリヂストンの社内ベンチャーは、人間の手のような動きをする「ソフトロボットハンド」を開発。コンセプト動画では、金属製のロボットでは考えられない、しなやかな動きが見られます。

ソフト・ロボットには、環境にやさしいという一面もあります。土や水の中の微生物によって分解される「生分解性」の素材でロボットを構成すれば、廃棄物を減らせるのです。

（2024年３月10日）