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おコメ作りを「スマート」に(AIとロボットのお話 第7回)

ドローンが活躍するコメ作りって、かっこいいですね。

おコメ作りを「スマート」に(AIのお話 第7回)

農業が今、大きく変わろうとしています。AI(人工知能)ドローンなど先端テクノロジーを利用した「スマート農業」が広まりだしているのです。

実際、スマート農業でコメ作りを行っている農家もあります。スマート農業によるコメ作りで使われている主なテクノロジーは、「ドローンによる種もみの直まき」「AIによる田の管理」「ドローンによる農薬散布」です。

ドローンによる種もみの直まき

ドローンで種もみをまくといっても、空中からバラバラとまくのではありません。地面の深さ約5ミリに打ち込むので、鳥に食べられたり、稲が倒れたりするおそれが低くなります。さらに、適度な間隔をおいた列をなすように種もみをまくので、均等な生育も期待でき、収穫もしやすくなっています。

ドローンはGPS(衛星測位システム)で得たデータをを利用して、自動で種もみをまきます。

AIによる田の管理

AIによる田の管理では、ドローンによる田の撮影画像や気温、湿度、日射量といったデータを活用します。こうした材料をAIで分析し、農薬や除草剤を散布すべき場所のマップや、肥料を追加すべき場所のマップなどを作成し、問題に対処していきます。

ドローンによる農薬散布

ドローンによる農薬散布のメリットは、最適なタイミングで農薬を散布できること。これは人手による共同作業では、なかなかむずかしいことです。病害虫などが発生する時期に、最も効果的なタイミングで農薬を散布することによって、最小限の農薬使用で最大限の効果が得られます。しかも、重い動力噴霧機を背負って行う農薬散布という重労働からも解放されます。

ドローンによる散布は、農薬と同様に肥料でも行えます

スマート農業は、生産者の労力軽減を可能にします。人手不足や生産者の高齢化という問題解決の切り札になりそうです。さらに、資材のコスト減少や高品質な作物の栽培も可能にしてくれるでしょう。

こうしたスマート農業のテクノロジーを活用し、農薬や肥料の使用量を最小限にして栽培された米は「スマート米」として販売されています。

(2024年2月29日)

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