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生成AI+ロボット=?(AIとロボットのお話 第10回)

生成AIがロボットの「頭脳」の役割を果たします。

生成AI+ロボット=?(AIとロボットのお話 第10回)

「水を入れる」と「コーヒーを作る」という作業ができるロボットに「アメリカンコーヒーをいれて」と指示したら、どうなるでしょう?――ロボットはコーヒーをいれた後、水を足して薄めたそうです。「アメリカンコーヒーは薄味」という知識をもとに行動したのでしょう。

生成AI(人工知能)を活用するこのロボットを開発した会社はデンソー。生成AIロボットは生成AIの他、音声認識技術、音声合成技術を組み込んだ小型アーム型ロボットです。マイクとスピーカーを搭載しているので、人間の指示に対して言葉で答えます

小型アーム型ロボットの動作が動画で見られます(生成AIは組み込まれていません)。

人間の指示通りに動くロボットは、すでに工場などで利用されています。こうしたロボットとは違って、生成AIロボットが目指しているのは、人間の代わりになって働くようなロボットになることです。新人のアシスタントに言葉で仕事を教えるように、ロボットに仕事のやり方を教える、といったイメージです。

生成AIロボットは言葉による指示を理解し、そこから適切な動きを自分で決めて作業を実行します。作業に至るまでの個々の動作をそれぞれ指示しなければならない従来型のロボットとは異なります。

ロボット同士が対話して作業したり、ロボットから人が作業を引き継ぎ、それを別のロボットにやらせたりすることも可能になるでしょう。

この新しいロボットが従来のロボットには不可能だったことを可能にしているのは生成AIです。生成AIはロボットの「頭脳」として機能しています。

生成AIは、人間の指示の下で、学習したデータをもとに自ら新しいデータを生み出すことができます。そのため、生成AIロボットは、人間が言ったことを理解したり、意味を推測したりして適切な答えを返すことができます。指示された作業をするだけではなく、自ら工夫して対応することもできるのです。

(2024年3月12日)

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